今回の記事では介護職の仕事と家庭の家事を両立する上で重視したい4つのポイントをまとめました。
仕事と家事の両立で悩んでいるような場合は参考にしてみて下さい。
配偶者や家族の協力は必須:自分一人でやらない仕組み化を
介護職の仕事と家事の両立を目指す上で配偶者や家族は最初におさえておくべきポイントです。
介護職の仕事は基本的に「人」を相手にする職種であり、相手の都合によって自分の予定が変わることは大いにあります。
また、介護施設は24時間のシフト制も多く深夜や朝早く出勤する場合もあり、どんなに能力が高い人でも家事をコンスタントにこなすことは簡単ではありません。
配偶者や家族とは事前のコミュニケーションをしっかりと取っておき、夜勤になった場合やイレギュラーが発生したときの対策なども決めておくと良いでしょう。
当然、一人ですべてをこなす必要はなく、自分だけが家事をしない仕組みを構築する必要があります。
代表的な例として食事の準備や掃除を配偶者と分担するなど、自分の負荷を小さくできる方向で調整しましょう。
職場の同僚とのコミュニケーションをしっかり
仕事と家事を両立するにあたっては、コミュニケーションを取る相手として職場の同僚も重要です。
自分が休む場合、多かれ少なかれ他の人に仕事を引き受けてもらうことになります。それを拒否されるような人間関係だと、どうしても出勤できないときなどに困ってしまいます。
ポイントになるのは、日頃から対話を通じて良好な人間関係を築いておくことです。
自分に余裕があるタイミングなら、同僚の仕事を手伝ったり引き受けるなど普段の関係を大事にしましょう。
本当の意味で信頼関係を築けると、ストレスが減って長く働きやすくなるメリットもあります。
相手を理解しようとする気持ちを持って、そのうえで自分の事情も伝えられるとベストですね。
利用者にも家庭の家事を両立している自分の状況を話してみる
介護職の仕事と家事を両立する上では、可能であれば馴染みの利用者さんなどにも話してみたいところです。
家事との両立に苦労していることなどを日常会話として話しておくと共感してくれる利用者の人は意外と多いです。
自身の境遇と重ね合わせ協力的な態度を見せてもらえることもあり、味方につけると頼もしく感じられるでしょう。
もちろん、お客さんの立場に当たる存在なのでフランクになりすぎるのも考えものですが、変に垣根をつくらずにフレンドリーな関係を作っておくことはプラスになります。
職場のルールの確認はもちろん、法律面や自治体の助成などもしっかり勉強する
家事を両立する上では職場環境に関するルールを理解しておくのも大事です。
有給休暇の取得をはじめとして公的なルールで保証されている権利はたくさんあります。
もちろん職場のルールやしきたり、雰囲気も考慮した上で有休や時短の制度など利用できるものは積極的に利用しましょう。
他にも自治体の助成などがあるケースもあります。奨学金返済の一部を補助してくれたり補助金を給与に上乗せしてくれるケースもあります。
このような助成を生かして家事の負担を軽減する家電製品や、スポットでの家事代行なども依頼することも選択肢としてありです。
どうしても両立が不可能と思う場合は転職の検討も
介護職と家事の両立についてのポイントを確認してきましたが、実際には人によって置かれている状況は異なるため、難しいケースもあり得ると思います。
自分ではどうしようもない職場のルールがあったり、配偶者・家族の協力が得られないこともあるでしょう。そのような場合はより働きやすい環境に転職するという手段もあります。
もちろん一時の感情で決断しないように注意が必要ですが、転職する介護職の人も決して少なくない現状では選択肢の一つとして考慮しておきましょう。